インタビュー

岡田達雄様
NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス
常任理事

◆ NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)

スポーツ愛好家であれば誰もがきれいな水や空気の中でスポーツを楽しみたいと願っているはず。世界の10億人を超えるスポーツ愛好家一人ひとりがスポーツを楽しむときはもちろん、普段の生活の中でも環境を意識した行動を心がけることで、未来世代もきれいな水や空気の中で安心してスポーツが楽しめる社会ができると考えています。NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)は、スポーツマンシップの一環として「エコプレー」の実践を呼び掛ける世界的運動「エコフラッグ・ムーブメント」を推進しています。

▼ NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)のHPはこちら
http://www.gsa.or.jp/

どのような活動をされていますか?

グローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)は、1999年に日本で設立されたNPO法人で、「エコプレー」の実践を呼びかけるスポーツ愛好家の世界的ネットワークです。「エコプレー」とはスポーツマンシップの一環としてGSAが提唱しているコンセプトで、豊かな自然を守り、省エネ・省資源をすることです。スポーツやアウトドアの好きな人は誰でも水や空気はきれいな方が良いと考えます。そして世界中には10億人を超えるスポーツ愛好家がいます。GSAでは、この人々が「エコプレーヤー」になれば必ず地球環境問題は解決できると思って啓発活動を展開しています。この運動は「エコフラッグ・ムーブメント」と呼ばれ、GSAプレーヤーたちによって世界中に広められています。その運動方程式は、「新しい社会づくりの力=人数x意識x行動」です。

2007年の日本を代表する漢字は「偽」でした。恥ずべきことですね。倫理観と経済活動のバランスが崩れている。言い換えれば、実社会においてスポーツマンシップが欠けているのです。スポーツマンシップというと「フェアプレー」を思い浮かべますが、これは人間同士の関わり方を示しています。21世紀は環境の世紀と言われますが、今私たち人類が問われているのは地球との関わり方です。「エコプレー」がそれを示している訳です。そしてそのシンボルが「エコフラッグ」になります。
日本サッカー協会が毎年主催している天皇杯の決勝戦では、毎年電光掲示板に「エコフラッグ」が掲げられ、「スタジアムにお越しの際は公共交通機関を使って下さい。ゴミの削減にご協力下さい」というメッセージが何度も試合の前後に流されます。その結果、観客の環境意識が高まり、ライフスタイルが変わって行くことを期待しているのです。


国内・世界での活動はどのくらい行われているのですか?

現在、世界27カ国で74のGSAチーム(2008年1月現在)が活動しています。GSAチームの活動は、スポーツイベントで「ごみゼロ」「省エネ・省資源」運営をしたり、学校・企業・団体など、地域とのパートナーシップにより様々な環境保全活動を実施しています。コンセプトが簡単で誰でもできるし、費用もそんなにかかりません。目標はあと2年で100カ国にまでGSAチームを広げることです。

スポーツにはスポーツマンシップという素晴らしい倫理観の教えがありますが、体育の授業やスポーツの現場ではなかなか教えられていないというのが現状です。
スポーツマンシップを高め、その一環としてフェアプレーとエコプレーを実践していけば、環境問題は解決への方向に向かうと思います。多くのみなさんに少しでもそれに気付いて頂き、生活を見直して欲しいと思っています。


一人ひとりができる、簡単なことから始めようということですよね。

そうなんです。何が空気をきれいにするか、ご存じですか? 答えは空気清浄機ではなくて「豊かな自然」なのですが、同時に「私たちの意識」でもあるのです。誰もが理科で習ったはずの知識を、思い出して頂きたい。植物の光合成が私たちに必要な酸素をつくり、水の蒸発が気温を下げ、土壌が水や空気をきれいにすることを忘れずに、社会づくりに活かしていくこと。倫理観を高めて、それを人に伝えていくことが大切です。

人が意識をし始めれば、知識は活きるようになります。使わない知識はほとんどいりません。使える知識を意識して、行動に移すことが重要なのです。
私一人が言っていても意味がありませんので、世界中のスポーツ愛好家たちによって、運動論としてこれを広めているわけです。

一人でも多くの人が同じように考えてくれれば世の中が変わると思いますし、逆に言うと人が変わらなければ何も変わりません。人の価値観が経済市場主義に走っている限り、変わらないのです。

日本は過去5年間で規制緩和、経済市場主義という方向に走りました。しかし環境破壊はされない、でもお金は動くということが大事だと思います。
例えば、クリーンアップ活動をするとしたら、使い捨てはいけないんだという自分達の意識を変えて、それを認識をするために行って欲しいものです。
目の前からゴミがなくなったから終わりではなく、人の意識が変わるまで自分が意識し続けることが大切です。

私は毎月第三土曜日の朝、東京の六本木ヒルズ自治会が主催するボランティア活動「六本木クリーンアップ」に参加していますが、現状は本当にひどいものです。
ゴミもそうですが、そこらじゅうに充満している自動車の排気ガスやビルの廃熱もすごいのです。

ゴミが出ない社会作りが大事だということを、同じ参加者にも伝えています。
それではゴミを出さないためには、どうすれば良いのか。まずは一人ひとりがReduce(省エネ・省資源)を意識して、行動をすることが大切です。リサイクルは省エネ・省資源にならない場合がありますので、注意が必要です。


東京にもっと緑があると空気も景色も違ってくると思います。

GSA事務所は渋谷にありますが、夏はヒートアイランド現象の影響でとても暑いんです。 しかし同じ東京でも緑のあるところは、気温が40度近くあっても涼しく感じます。

私が子供のときよりも、とても暑くなっています。まず、東京に緑を増やして、東京を筆頭に横浜、川崎などの大きな都市が行えば、日本中の平均気温が必ず下がります。

本当にこれは当たり前のことなんです。
緑があることは有難いということを、ぜひ真剣に考えて頂きたいと思います。


リボンマグネットは知っていましたか?

もちろん知っていました。私はアメリカにいたこともありましたので、当たり前のように見かけていました。イエローリボンが始まりで、乳がんはピンクなど様々な種類がありますよね。
社会的ムーブメントだと思っていましたが、ここまで種類が増えるとは思っていませんでした。リボンマグネットは自分の意見を主張するのには、適しているツールだと思います。

このインタビューページを見た人にメッセージをお願いします。

光合成が酸素をつくり、水の循環が快適な気温を保ち、土や生態系が水や空気をきれいにする。この理科で教わった知識をもう一度思い出して、持続可能な社会づくりを目指して、GSAと一緒に「エコプレー」を実践していきましょう。


グローバル・スポーツ・アライアンス様、
ありがとうございました。



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