

美しい富士山を子どもたちに残していくために・・・。 私たちは、富士山が育んできた、水と緑と命をまもり、心の故郷としての美しい富士山を、子どもたちに残していくために、活動を続けます。(富士山クラブ宣言)。環境NPO「富士山クラブ」は、エベレスト・富士同時清掃の他、毎月定例の富士山周辺の清掃活動、環境問題をテーマにしたシンポジウムの開催、アルピニスト野口健氏が校長を務める「もりの学校」での自然学習プログラムなどの環境教育等、「次代の子どもたちに美しい富士山を残す」ことを目的にさまざまな活動を行っています。
1998年11月に設立しました。
職員8人、賛助会員約1200人、企業57団体に支援していただいています。
設立当初は世界自然遺産に登録しようという活動をしていました。
12~13年前に240万人の署名を集めて閣議までいったことがありますが、自然が壊されているという現状で世界自然遺産登録はできなかったんです。
当時はトイレとゴミの問題があがっていました。実際はその二つだけではありませんが、富士山が開発されすぎていることも問題でした。例えば、自衛隊の演習場やゴルフ場、人が沢山住んでいることです。
その後は自然を守るという方向で活動をしてきています。
最初に取り組んだのは問題はトイレでした。山小屋からトイレットペーパーが垂れ流し状態で山にこびりついて、上空から見てもわかるくらいで、白い川と呼ばれていました。
そこで、バイオトイレ(循環型で杉チップを使用しバクテリアを繁殖させて分解させる)を実験しました。
バクテリア自体が冬を越せることがわかりましたので、これは使えるということになりました。バイオトイレ設置には3年間かけて、昨年、富士山の山小屋は全て環境にやさしいトイレになり、現在、垂れ流し状態の所はどこにもありません。
それと平行してゴミ問題にも取り組んでいます。
定例清掃を毎月行っていますし、企業の方も自分の会社でバスを出し清掃活動に参加して頂いています。
昨年と今年と2回行いました。来年も行う予定です。
設立から1、2年ほど経ってから参加いただき、現在は理事をされています。
そうですね。ゴミをあたまにして環境問題に取り組んでいますが、ゴミ自体がどうという話ではなく、ゴミを出さない生活や環境を考える上でゴミは一つのきっかけになるということからゴミ問題に取り組んでいます。
ゴミを拾っても捨てる人がいますよね。いたちごっこをやっているような感じですし、虚しくなることがあります。ですので、子どもから大人まで環境教育が必要になっています。子どもたちに環境教育をしていけば、いずれみんなが環境問題を考える世界がくるのではないでしょうか。
以前、小学5年生に「富士山にどれだけのゴミがあるのか?」と質問されましたが、答えることができませんでした。
そこで、富士山のゴミを3年かけて調査し、ゴミマップというものを作成しました。
ゴミは国道沿いから一本隔てたところに多くあります。3千数百点、重量300t(推測)のゴミを確認しました。しかし、埋まっている物や見つけられていないゴミも考えると3倍~4倍の量のゴミがあるのではないかと結論がでています。
違います。最近の登山者のマナーは良くなってきています。それよりは山の麓にゴミが多く、国道に落ちているゴミはポイ捨てゴミ、大半は一本隔てた林道にゴミを捨てていくケースが多いです。
ゴミマップができましたので、色んな形で分析して、それを環境問題に取り組むためのデータとして活用していきたいと思います。
富士山に限らず全国どこでもそうですね。
古いゴミ(30年位前)、いわゆる日本が環境に目覚めていない頃のゴミは山や川に捨てるというのは良くあったことで、その頃のゴミは一回取ったらなくなる物です。
ポイ捨てはまだまだなくなりませんが、少なくとも古いものがなくなっていくということは富士山からゴミが減っていっていると確信のもとに活動を行っています。
ポイ捨てに対しては今後、環境教育をしていかなければいけません。
富士山は日本の縮図です。日本全国、街の中でもどこでも同じことは言えるんです。
今年の2月に「富士山大好き百人の会」という、富士山の環境問題を日本中に訴える親善大使の役割を担って頂こうという会をつくりました。
福岡ソフトバンクホークスの王監督などに参加していただき、呼びかけ人となり、今年10月に楽しみながら清掃をすることを趣旨として「ふるさと清掃運動会」というイベントを実施しました。
全国の大学やNPOに呼びかけ、53団体が集まりました。様々な団体が参加してくれ、高校生が地域の方に呼びかけて団体をつくり登録したケースもあります。
はい。一週間ほど期間を設け全国各地、北海道から沖縄まで実施しました。ちょっと呼びかけてこれだけの方に集まっていただいたので、これが根付いて一つの団体が他の団体に呼びかけてどんどん広がってくれればいいなと思います。中には面白いアイデアもありました。例えば、ゴミを拾ってそのゴミを抱えて一斉にジャンプして地球の重さを軽くしようとか、横浜の山下公園では海底清掃が実施されました。ダイバー100名が海に潜り、船に乗っているのが100名、更に陸に100名待機していたそうです。
この清掃活動は随分長い間行っているみたいです。手を繋げば楽しいものや面白い発想が出てくることを期待しています。
そうです。ずっと続けて実施していく予定です。もっといろいろな地域の方にも参加して欲しいと思います。
辛い作業だと思うと続かないですが、楽しもうと思ってやれば続きます。清掃活動を楽しんでもらうために運動会と名づけました。
私達は富士山の環境問題をまず第一に考えています。
「美しい富士山を子ども達に残していくために」を目標として、このために活動を続けていき、更に日本の環境問題まで広げていきたいと思います。
そのための手段としてはいろいろありますが、活動のための寄付をいただくこと、会員になっていただくこと、人力を出してボランティアに参加いただくこと、M'sDSのような新しい形の活動(寄付をする・活動を広報する)をすることです。
リボンマグネットの活動はとても良い形だと思います。
みんなが思わぬところでチャリティをしてくれていて、自分のできる身近なところから環境問題を考えてくれていることが有難いことだと思います。