インタビュー

渋谷弘延様
社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
理事・事務局長

◆ 社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

セーブ・ザ・チルドレンは、国連に公式に承認された、子どもたちのための民間の国際援助団体(NGO)です。1919年の創立以来、80年以上にわたる活 動を世界各国で行い、各国政府や国連組織からも世界のNGOの代表格としてその重要性を認められています。わたしたちは国連の「子どもの権利条約」を理念とし、世界の子どもたちとその家族、周囲の環境をよいよいものに改善するため、現在115カ国以上で、精力的に活動を行っています。

▼ 社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのHPはこちら
http://www.savechildren.or.jp/

どのような活動をされていますか?

1919年にイギリスで設立され、現在、世界28カ国に独立した組織として、子どもを主体に考え、子どもの権利を守る活動をしています。活動範囲は世界120カ国以上にまたがっていて、開発途上国の困難な状況にある子どもたちのための活動をしています。

セーブ・ザ・チルドレンとしては、アフガニスタン、ベトナム、ミャンマー、ネパール、モンゴルに事務所を構えていて、他国のセーブ・ザ・チルドレンとパートナーを組んで協力事業をしています。最近では緊急事業(災害・紛争も含む)をヨルダン、パキスタン、インドネシア、ネパールで行っています。

事業内容の中心としては、子どもたちに教育の場を与えることです。
世界には何千万人もの子どもが学校に行けなくて困っています。あとは基本的な保健衛生です。貧困対策のための活動もしています。支援活動は多岐にわたり、そのために世界銀行のような公的国際機関とも連携をとっています。

大きなテーマとしては、学校で学ぶことができない子どもに学ぶ権利を、最小限の健康を与えられるよう活動しています。

最近始めたユニークな活動は、モンゴルのストリートチルドレンに基本的な生活環境を与えることです。これはセーブ・ザ・チルドレンが色々な国で行っているもので、十数年前にフィリピンでも行っていたものです。

モンゴルのストリートチルドレンが多くなっているのをテレビで拝見しました。

世界中で色々な国に沢山のストリートチルドレンがいます。マスコミが取り上げたのもありますが、最近、日本とモンゴルの関係が深くなり目にすることが増えていると思います。この問題は本当に深刻ですが開発途上国では当たり前のようなものです。ストリートチルドレンと一概に言っても、ただ貧困問題だけでなく、両親及び社会から、精神的、性的迫害をされたストリートチルドレンが、自分達が生きるためにそのような立場におかされているのが現状です。豊かな日本では考えられないことですが、世界的にはとても大きな問題となっています。

リボンマグネットを見たことはありますか?

以前、アメリカに住んでいたので、マグネットではありませんがイエローリボンのことは知っています。

10年程前、アメリカでエイズの大きなイベントをした時に見たことがあります。
(腕につけていらっしゃる貧困撲滅のためのホワイトバンドを見ながら)毎朝これを見て、何故こういう仕事をしているのか、一人でも多くの子どものために何かすることができるかと考えています。

リボンマグネットも少しずつ認知度があがり、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへの寄付モデル
(アワ・チルドレン・アワ・フューチャー)も人気があります。

(売れる売れないに関わらず)大事なのはメッセージだと思います。

イベント販売等でもこのモデルは本当に人気があります。

子どもをモチーフにしたデザインと組織カラーの赤色が目立つのではないでしょうか。子どもがテーマなので受け入れやすいのかもしれないですね。

リボンマグネットは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを知らない方にも知っていただけるという側面もあります。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは国際的には歴史も古く規模も大きいですが、日本ではNGOという組織自体が社会的に認められるにはまだ時間がかかりそうです。文化が違うこともありますが、こういう活動を通して、少しでも一般の方々にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの存在と活動を知っていただくことが大事なことだと思います。
日本の企業でCSRを説くところは多いですが、どうしても難しい部分がありますよね。

日本ではボランティアに対する積極性が足りない気がします。

私は様々な所で講演をすることがありますが、いまひとつボランティアに対して自然体ではないですよね。
小さなことからでもいいのです。身近なところから自然に生活の延長線上で行えばいいのですが、何か変にかしこまったりしていますね。
私達の悩みは、開発途上国の困難な状況にある子どもたちのための活動を訴えにくいことです。
日本の企業でCSRを説くところは多いですが、どうしても難しい部分がありますよね。

日本の社会はある程度確立されたところがありますが、だからこそ、それ以外のところに目が向きにくい気がしますね。

日本の社会制度も捨てたものではありませんし、どこの国も特に国内問題になると多少批判的になることがあるんです。
日本は総括的には進んでいる国ですが、島国であり、歴史・伝統があることで非常に遅れている面があります。

諸外国の子どもたちの問題も、すでに日本国内でも存在しているのです。海外からの移民(仕事で来日する)の方は家族を連れてくる場合に、子どもたちの教育問題に直面しているのです。

国際的に見れば日本は取り残されている部分があります。どうすればいいのかということになった時に、どちらかというとキレイ事の議論だけが先走ってしまいます。

変革という言葉を使うと伝統を無視するというように取られてしまったりし、素晴らしい伝統・文化の中に隠れた感じで変わらなくてはいけない要素を押し付けている部分があることが事実です。

変革をすることが必ずしも伝統・文化を無視しているわけではないという議論が出てこないところが難しいですよね。

このページを読んでくださる皆さんにメッセージをお願いします。

ボランティアは楽しみながらやってください。何も悪いことはありません。
それが自分自身にとっても良いことであり楽しめることであって欲しいです。
世間体などは気にせず、自然体で楽しいなと感じて欲しいですし、自分なりに得るものがなければ続きません。

私は楽しいからやっているんです。子どもたちのために活動できることが有難いと思っています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン様、
ありがとうございました。


このページのトップへ戻る